最終夜

――間違えてもこれは終わりではない。
そう。
ここにあるものが最後だったとしても…。
決して終わりではないのだ。



トランペットの音色が聞こえて遠のいていく。
は再び眠りについた。
久しぶりに疲れきったまま…。
そうするとまたあの夢を見る。
何度も何度も繰り返してきた夢だ。
忘れては思い出して…でも目覚めると忘れてしまう。
…淡い夢。

「もう一度言葉を交わすまで…夢を見続けてと」
太陽の光に当たりすぎたのか、少し色褪せた様な金髪を揺らして彼は微笑んだ。
「そう俺は言ったつもりだったんだけど。…おかえり」
額に温かな唇が触れる。
感触がリアルでは真っ赤に頬を染めた。
「ダーダイルさん…!」
目の前にいるのは久しぶりの顔。
いや…久しくはないかもしれない。
だけど、今のには大昔の出来事からずっと会っていない様な気がしていた。
「…久しぶりだよ?」
くすりと小さく笑う。
考えが読まれては肩を竦める。

その時、また遠くでトランペットの音が響いた。

「…如月さんですね」
溜息を吐き出し、はそう言う。
ダーダイルは一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐにいつもの余裕の笑みを浮かべた。
「そう…」

ふっと世界が反転する。

「…この夢も、作られたものだから」


―増えていくのも

―減っていくのも



「…また見たいなら…ここにおいで」

優しい音色がそっと耳元で囁く。
息が耳に当たってくすぐったい。

「……」

目覚めればそこは自分の部屋だろう。

ふと思い出したら…また


















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