リーフ・クレリューフの秘話

「あー、また見てる〜」
「リーフ、最近可笑しいよねぇ」

仲間達の声がリーフの耳に届いた。

「ばっ、馬鹿いうな!!」

リーフは物凄く激怒した振りをして、仲間達の言葉を全否定する。
しかし、それでも仲間達はにやにやと彼を見ていた。
どうやら、怒った振りもそうだとわかられてしまったようだ。
そうして、そんな振りをしながらも、まだ視線が彼女を追いつづけている事に仲間達はとうに知ってしまっているのである。

「農業の娘、キャロットさんかぁ」
「たしかに素質はあるんだけどなぁ。でも、口が悪いしなぁ…」
「だよねぇ、本当は野菜も好きなくせにいつも悪口いってるじゃん」

「だーかーらー!それは照れてるんだって!!!」

握り拳に大声でリーフは怒鳴った。
そしてすぐにはっとする。
(しまった!のせられたっ?!)
そう気づいた瞬間には遅く、仲間達はまたにやにやとリーフの姿を眺めていた。
思わず、力説。そう、それこそが彼がキャロットという人間の少女に惚れてしまった証拠である。

「小さい頃は僕達の姿、見えていたのにねぇ」
「え、マジで?!」
「…マジマジ。リーフは最近生まれたから知らないかもしれないけど、彼女はよく僕達と遊んでたんだよ」
「くっそう!!朝露で目覚めればよかった!うっかり寝過ごして夕露で目覚めたばかりに…っ」
「あははっ!リーフは俺達の中で一番後だもんなー」
もう仲間達が自分の秘密を全部しっていることに、諦めたリーフは相談を始める事にした。
「で、彼女に今、近づくにはどうしたらいい?」
「…無理」
「無理っていうなー!!」
「だ、だって、無理なもんは無理じゃん!こうやっていつも農業をしている彼女の姿をこーんなすぐ側でみてても、おしゃべりしてても全然気づかないじゃん!!」
「…うぅ」
「…あ、そうでもないかも」
仲間の1人が急に落ち込んでいくリーフに一筋の光を差した。
「な、何?!」
「…最近、彼女、精霊召喚師目指してるって話だし…、リーフが召喚されればいいんだよ☆」
「…どうやって…?」
「…知らない☆」
がくーっと肩を落とすと、リーフは面倒だといいながら種を植えているキャロットの姿を盗む見した。
そしてもう一度深い溜息を吐き出す。
「まぁ、運がよければ〜?チャンスがあるんじゃないかな??」
「クレリューフで反応が出たらさ、リーフが出ていきなよ。…僕達、応援してるから☆」
「う、うん…」

(で、でも、実際呼ばれちゃっても…、俺、どんな顔して出て行けば…いいのかなぁ…?は、恥かしくて…死ぬかも…っ!?)


…以上です(ぇ)
なんかとある都合上、ここまでです(笑)
…とまぁ、とある都合ってのは、アレです。E・Q・Qが精霊選択制であることから(笑)
クレリューフを選ぶと裏でこんなことがあって、始めあんな姿で出てきちゃったわけですよ〜みたいな(爆笑)
緑の精霊さん自体がとても恥かしがりやなので。それに+リーフくんは主人公大好きだったからーみたいな(何)
ちょっと、会話がお馬鹿っぽくて描いていて楽しかったです。あはは☆






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