アバンチュール人気投票上位キャラ特典ドリーム小説
〜例えばこんな話もあったかもしんない『アスカ』編〜



「唐突だけど」
太陽の光が彼の色素の薄い髪にかかって、鮮やかな黒と茶のグラデーションを描き出す。
「俺と二人っきりで温泉に行かない?」
「…え?」

暫くの沈黙。
アスカの言っている意味が判らなくてはきょとんとした。
それからゆっくり首を傾げて愛想笑いを浮かべる。
「どうして温泉なの?」
「ん、なんかシズム村で温泉が湧いたって話がでてさー。折角近くなんだし、これはいっとかないと♪」
「…へぇ」
が少しだけ瞳を輝かせると、アスカはすかさず前に乗り出して言葉を続けた。
ちゃん、行こうよvほら、疲れを癒すにはいいんじゃないかと」
「…うん、そうね」
は微笑む。
その微笑みがあまりにも可憐で、アスカは油断したようにほんの少しだけ頬を紅潮させてしまった。
「あ、じゃあ――」
「クロスくんやアオイくんも誘わないとv」
―――は?
アスカは自分の目が点になっていることに気づき、表情を戻す。
我ながら間抜けな表情をしたと頭をかきながら、に微笑み返した。
ちゃん、俺は二人っきりっていったんだけど…」
―――つーか、あいつらに付いて来られたら、俺の計画が…
「…え、でも、皆で行った方が楽しいと思うんだけど…」
の表情が少し暗くなって、切なそうに眉を寄せる。
「…呼んじゃダメ?」
「ん、全然平気v」
―――じゃねぇよ!!
「あ、よかったぁ…v」
心の中で己につっこみを入れながら、の微笑みに諦めたように息を吐き出した。しかし、そんなアスカの頬に冷たくて白い指がそっと覆うように触れる。
の手だった。
「…なんて。ごめんね、嘘。…アスカくんは二人っきりでいこうっていってくれたんだもんね」
―――え…?
ほんのりと赤く染めている頬が彼女の可愛さを増している気がする。
心臓の音が自分の中で大きく響いた。
「……ちゃん?」
誰もが認める美姫といっても過言ではない。
幼さを残す面と、それに不釣合いなほどの色香を漂わす肉体。
それがで、アスカの愛しい女性…。
「…ふふ、それに!シズム村ならすぐそこだもん。日帰りで大丈夫でしょ?それならさすがにアスカくんも変なことできないだろうし」
アスカの頬を軽く捻ると、パッと手を離しては明るく笑った。
「それじゃあ、明日早速行こう、ネ?」
「え、マジでいいの?」
「…ん、だって、あまり先延ばしにすると皆ついてきちゃうよ?」
―――あ。
アスカはの言葉に大きく頷く。
「じゃあ、明日ね!」
はそのまま駆けるように廊下の角を曲がって姿を消した。
「…あー…、安心されているのはいいんだけど…」
―――ごめん、ちゃん、そこ…混浴なんだよね。
アスカは口元を緩めると、自分の部屋に戻っていくのだった。



「…で、行かせたんですか?」
氷よりも冷たい声が部屋に広がる。
「いや、だって…」
ギリア王国王であるディースは迫ってくるアオイにたじろきながら身体を縮めた。
「だっても何もありません!…あぁ…、もう!!」
アオイは持っていた書類の山を乱暴にディースの机の上に放り投げると、重そうな装飾品のついた上着を脱ぎ捨てる。
「…ア、アオイ…くん…?」
ディースが冷汗を垂らしながら、アオイに不謹慎な笑みを投げかけた。
「僕は二人の後を追いかけますから…!後はお一人で片付けてくださいね」
「え、えぇ?!」
書類の束に目をやりながら、ディースは悲鳴をあげる。
その時、丁度部屋の扉が開いてライが入ってきた。
「あのさ、アオイ。見なかったか?…さっきから、変な胸騒ぎがするんだが」
その言葉にディースはぎくっと身を凍らせる。
「丁度良かったv…ライ、貴方も一緒に付いて来てください」
深海のような冷たさが部屋中に溢れ、ライはただアオイの言葉に頷くしかなかった。



傍を流れる小川のせせらぎがなんとも心地良かった。
は、それと馬の蹄の音が一定のリズムで流れていくのに耳を傾けながら、景色を眺める。
背中にはアスカがいて、自分を包むようにしながら馬の手綱を握って操っていた。
たまに長い前髪をかきあげる仕草が、少しだけの鼓動を早める。
密着している状態だったため、アスカの心音が伝わってくるもの感じていた。
ちゃん」
優しい音色が突如を現実に引き戻す。
「…ついたよv」
アスカはそういうと、ゆっくりと馬の背から降り、に手を差し伸べてくれた。
は頬を赤らめながら、自分からアスカの腕に飛び込む。
「ふふ、どうしたの?お姫様…v顔が真っ赤だけど」
冗談めいた口調で笑うと、は余計に赤くなってすぐにアスカの胸から離れた。
「…もう」
膨らんだ頬がアスカの心を和ませる。
―――可愛いね。…本当に。
胸の中で静かに呟くと、彼は明るく笑いながらいつもの調子でをエスコートするのだった。



シズム村の温泉はどうやら3ヶ所ほど同時に掘り当てたらしく、それ目当ての冒険者たちで賑わっていた。
「やっぱり、人が多いね?」
がアスカの服の袖を握りながら呟く。
「ふふ、でも実はとっておきがあったりしてv」
「え?」
「こっち♪」
アスカは服の袖なんかを遠慮がちに握っていたの手を優しく手で握り返すと、悪戯っぽい笑みを浮かべて足を速めた。
アスカが向かったのは村の一番奥にある温泉宿。
何故この温泉宿に決めたかというと、ここは個室につき一つの露天風呂がついているからだった。
―――そう、完璧。
アスカは口元に笑みを浮かべながら、驚いているの前で上着を脱ぎ始める。
「あ、アスカくん…っ!あ、あの?!」
「ん、どうしたの?」
首を傾げると、も同じように首を傾げる。
「…一緒に入るの…?」
その言葉を言うので精一杯なのか彼女は耳まで赤く染めていた。
「うん、バスタオル巻いたら大丈夫でしょ?」
軽い口調で笑みを浮かべる。は明らかに困ったような表情を浮かべていた。
「…折角来たんだし…ね?」
ベルトを外すと、は目のやり場に困ったのかそっとアスカから視線を外すように露天風呂の湯を見つめる。
アスカは小さく笑うと、そんな彼女を後ろから抱きしめた。
「…そんなに…嫌?」
アスカの吐息が耳にかかり、は身を捩じらせる。
「あ、でも、なんだか、これって変だと…思うんだけど…」
言葉の尻部分がだんだんと消えていった。
「…大丈夫、俺だけしか見てないから」
(そ、それが、大問題なんですけど…っ!!)
言葉にできない叫びがの中で響いたが、耳元に囁かれる音色が全身の力を抜いていく。
首筋にかかった息が危ないくらいにぞくぞくとした快感を呼び起こしていた。
「…うーん、脱がないなら、俺が脱がしちゃおっか♪」
「いいっ!自分で脱ぎます…っ!!」
アスカの言葉に慌てては身体を離す。
しかし、そこでアスカが悪戯っぽい笑みを浮かべて『そう♪』と頷いたのを見て、深く後悔する。
こうしては彼と一緒に露天風呂に入ることになってしまった。

「……」
不思議な沈黙が湯気の中を彷徨っている。
「…あ、アスカ…くん…?」
「ん?」
振り返ると、すぐにアスカの視線と絡み合ってしまった。
「…や、やっぱり…なんでもない…」
は思わず、顔半分まで湯の中へ浸かる。
「…ふふ、どうしたの?」
アスカの手が伸びて、の白い肩を掴み、自分の元へ引き寄せた。
「あ!」
心臓が飛び跳ねるぐらいだった。
は自分の鼓動の速さに驚きながらも平常心を保とうと頑張る。
「触っちゃダメっていったのに…」
「ごめんね。でも、ちゃんがあまりにも魅力的だからね、つい…v」
悪気がないというようにアスカが笑った。
その笑みがなんだか眩しくて、はもうアスカの顔をまともにみれない。

体が温もってきて、頬もほんのりとピンク色の自然なものになっていた。
そんなを見つめながら、アスカは笑みを溢す。
いつもよりも色っぽくて、彼女はあまりにも可愛かった。
―――…ごめんね
何度目かの謝罪を繰り返しながら、アスカはそっとの首筋に唇を触れる。
その行為にびくっと身を跳ねさせると、はアスカの手を叩いた。
しかし、それは意味のない行動で、首筋を這う舌の動きに全身が小さな震えを起こさせる。
肩を抱いていたアスカの手が徐々に降りていく。
片方が湯の中で薄いバスタオル一枚を隔てた腰を抱き寄せ、もう片方が放り出していた太股に触れた。
「やぁ…ん…」
がその手を掴んで、必死に動きを止めようとする。
「…無駄な事しないで」
アスカは囁くと、アスカの表情を見ようとしたの隙をついた。
唇を重ねあって、舌が絡んでくる。
行為が熱を上げさせて、切ないほどに身体中を反応させた。
の手に込めていた力はやがてなくなって、アスカの成すがままになってしまう。
彼の右手がの豊満な胸を包んだ。
―――ちゃん…
「感じてるんだね…v」
「あ、いや…っ!」
愛しそうにアスカはバスタオル上からでも判る、硬くなった先の感触に笑みを浮かべる。
静かな時間。そう二人っきりの甘い空間。
少なくとも温泉というものが、に開放感を与えたはずだ。
―――しかし、こんなに上手くいくとは…

「そんなに上手くいくとは思ってませんよねぇ?」

―――…はい、全くもって。
「ふぁっ!アオイくん、ライくん…っ!!」
は驚いてアスカから大きく離れる。
「ア〜ス〜カ〜…」
低い音色がその場に響いた。
「あはは、アオちゃん、怒っちゃイ・ヤ♪」
「誰がアオちゃんだ―――――っ!!!この馬鹿っ!!」
スパ―――ンっ!!

「つーか!俺からも一撃…っ!!」
「ギャ――!!ライも落ち着け!」
「これが落ち着いていられるか!!」

…静かな温泉宿が一気に賑やかに変わったのはいうまでもない。


えーっと(笑)
アスカくんバージョンは少し微エロ思考となっております(ぉ)
描いていて楽しかったです(ほろり)
一番時間かかりましたがね。
たぶん小説書く脳味噌じゃなかったのでしょう(笑)
感想など雑談掲示板にてどうぞ☆(爆死)
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